アヤソフィアとはギリシャ語で「聖なる智恵」つまり神の英知を意味します。
英語ではSaint Sophia 、日本のガイドブックにも聖ソフィアと書いてあるものもあります。
アヤソフィアはビザンティン(東ローマ帝国)時代に皇帝によってキリスト教の総本山 として建てられました。
当時の建築と美術の粋を集めて造られ、内部は黄金をふんだんに使ったモザイク画で飾られていましたが、13世紀にトルコ人のオスマン帝国が東ローマ帝国の首都であったコンスタンチノープルを攻め、イスタンブルと改名した際に時のスルタン・メフメット二世によってアヤソフィアもイスラム教のモスクに改装されたのです。
偶像崇拝を戒めるイスラムの教えに則り、モザイク画はしっくいで塗り固められましたが、トルコ共和国成立後アタチュルク大統領の指示によりしっくいは剥がされ、アヤソフィアは博物館として再び生まれ変わったのです。
内部はガランとしていて、大きなドームを下から仰ぎ見るだけでもかなり圧倒される迫力ですが、二階のギャラリーに上がるのを忘れないで下さい。モザイク画を間近に見ることが出来ますし、一階の「世界の中心」を見下ろすことが出来ます。「世界の中心」とは地面を歩くことなど無かった東ローマ帝国皇帝が初めて地上に降りたとされる場所。直径3m程の円形のしるしがあります。
なお、二階のギャラリーのモザイクの一部はニューヨークのメトロポリタン美術館に複製が展示されています。
そして、最後にこの薄暗い大きな博物館の出口を通る時には頭上に注意してください。日本で云えば「鴨居」の上に大きな鏡がまるで額のように飾られていますが、これはなんでしょう?
これは実は出口を通る見学者が振り返らなければ見えない位置にあるモザイク画 を見落としてしまわないように、という粋な仕掛け。出口に向かって一歩ずつ進むに従って鏡の中に見事な金箔を張ったモザイク画が少しずつ見えてきます。
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